目標、炭酸ガス排出量-6% ??   

2006.07.17 有田武生

今、テレビで炭酸ガス排出量を減らす目標ー6%というキャンペーンが始まっています。京都議定書に沿ったものでしょう。

クールビズや洗剤問題、等がタレントなどを使って番組化されている。
日頃からコマーシャルやキャンペーン番組などを見て感じることですが、構造的に、それらの発言は制作者、プロデューサーの意のもとにタレントが演じているもので、生な響きが弱く、伝える情報が通り一遍にしか聞こえてこないというものです。切迫感など演出されても、クールメディアのテレビでは、「情報は解った」というところから先は、余り期待できそうもありません。
その上、私がどうしても感じてしまうのが、ビジネス優先、どこか、この動きに乗っている新商品などの宣伝のようになっていることです。

本当に、真剣に考えるのであれば、今あるものを有効に利用しようとか、基本的に無駄を省く考え方の徹底とかをキャンペーンするべきだと思うのです。リサイクルより、新しい消費を煽るようでは、溜息ものです。
まぁ、テレビというメディアは、特に少しのスキもなく利益を追求する姿勢が基本なんでしょう。
この姿勢そのものがエコロジーと矛盾する事が多い事を考えると、残念ながらとても本気だとは思えないのです。
白々とした空気が世間に満ちるのも当然かも知れません。

世界はシステムレベルで抜き差しならぬ段階まで来てしまっているのではないかと思いますが、きれい事であろうとパフォーマンスであろうとトンチンカンなものであろうと、微々たるものでも現状を改善できるものなら、応援するしかないですね。
空しいなんて言ってられないですからね。

それにしても、お金を払ってゴミを押しつけられる日常には参ってしまいます。


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