登り道

作詞作曲 有田武生 SORA MUSIC.1979

仮面をつけた王様が
影の部屋で泣いている
手のひらには何もなく
足は後ずさりするばかり

怯えて痙攣する心臓を
時計の針が切り裂いても
血が流れることはない
ただ、白い時間が過ぎていく

道路の隅で揺れている
投げ捨てられた新聞紙
そこに映った世の中も
ふきっさらしの風の中

谷はまるで謎の海
力と力が血を流す
登り道の入口は
いつも物に塞がれている